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2014年12月 2日 (火)

11月の読書まとめ

2014年11月の読書
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2802ページ


フォルトゥナの瞳フォルトゥナの瞳感想
人が「運命」に介入してしまうという設定は、「デスノート」などのように漫画、小説でも映画でもみられる。フォルトゥナの瞳を持つ主人公は、自分の「運命」と他人の「運命」をどうみつめていくかに苦しむという物語。「運命」が変えられるのか、変えられないのか、は人間の永遠のテーマなのだろう。結末は、ちょっと予想がついたが、さすがに職人の筆致で、最後まで一気に読ませる。慎一郎の仕事、高級車の磨き職という設定が興味深かった。
読了日:11月3日 著者:百田尚樹
百日紅 (下) (ちくま文庫)百日紅 (下) (ちくま文庫)感想
やっと下巻を拝見できました。それぞれの噺に色艶があって、いいですね。「離魂病」は小泉八雲の怪談のようで心惹かれます。「美女」もお栄と北斎の関係が逆転する面白さがなんとも粋です。いや~、来年のアニメ映画が楽しみです。
読了日:11月4日 著者:杉浦日向子
〈老いがい〉の時代――日本映画に読む (岩波新書)〈老いがい〉の時代――日本映画に読む (岩波新書)感想
超高齢化社会の中で、日本映画に“生きがい”と“老いがい”を感じさせる人生の先輩たち。黒澤監督、小津監督から今に至るまでの名作をあらためてみたくなりました。
読了日:11月5日 著者:天野正子
定年が見えてきた女性たちへ~自由に生きる「リ・スタート」のヒント~定年が見えてきた女性たちへ~自由に生きる「リ・スタート」のヒント~感想
元「日経ウーマン」編集長だけあって、飽きさせない雑誌的な編集。コピーで読者の関心を惹いていき、一見深刻な話題を気楽なとっつきやすさで語っています。余裕ある女性も、老後資金に不安な女性も「定年」が見えてきたら、「定年」になる前にちょっと考えてみましょ、というスタンスをアドバイスしていました。読んでちょっと得した感じ、そんな本です。
読了日:11月11日 著者:野村浩子
田舎暮らしの猫 トビー・ジャグと過ごした英国の四季田舎暮らしの猫 トビー・ジャグと過ごした英国の四季感想
以前、桜庭一樹さんが推薦していた本をネットで注文して読んでみた。イングランドの北東部、ノーサンバーランド州の自然がこまやかに描かれ、自由奔放で茶目っ気のある猫、トビーとの生活が愛情たっぷりに語られている。凍てつく寒空に救い出された子猫、トビーが元気になっていく様子を作者と共に喜べた。作者が住んだ田舎家、アウル・コテージがまるで土地の長老のようなおだやかさで心地よい雰囲気を漂わせているのも魅力的だった。イギリスの田舎、いいですね。
読了日:11月12日 著者:デニスオコナー
時の罠 (文春文庫)時の罠 (文春文庫)感想
読書メーターでこの本のことを知り、好きな短編集ということで読んでみました。辻村深月さんは気になりながら、まだ未読でしたが、『タイムカプセルの八年』は、じんわり父の想いが伝わって温かい作品だと感じました。他の作品も読んでみたい!いま「ハケンアニメ!」予約中。湊かなえさんの『長井優介へ』もタイムカプセルを題材にしたものですが、作風はドロドロした感じ、それがラストで一転して、彼女の長編にはないパターンで驚かされました。四者四様で味わいのある短編集でした。
読了日:11月12日 著者:辻村深月,湊かなえ,米澤穂信,万城目学
不祥事 (ジェイノベル・コレクション)不祥事 (ジェイノベル・コレクション)感想
テレビドラマで話題になっていたので手に取ってみました。手に取って読み始めたら、な~んと止まらなくなり一気読み。女、半沢直樹ではないか!知らず知らずに花咲舞に“大岡裁き”を期待して、ラストには胸のすく思いを味わわせてくれて、爽快。楽しい読書でした。
読了日:11月15日 著者:池井戸潤
20のテーマで読み解くアメリカの歴史: 1492~2010年20のテーマで読み解くアメリカの歴史: 1492~2010年感想
クロニカルにアメリカの歴史をたどりながら、立体的なテーマで俯瞰する視点に拡がりがあり、大いに刺激的だった。特に第1章「歴史における指導者の役割」から第13章「黒人の政治的影響力の発芽」までの前半は、非常に論理的で裏事情も加味しながら説得力のある論考を立てている。独立後もイギリスがアメリカに関わった役割が見えてきて、立ち回りのしたたかさに驚いたり、いまのアメリカを知る上で読み応えあり。
読了日:11月21日 著者:鷲尾友春
透明な迷宮透明な迷宮感想
平野啓一郎は好きで何冊か読んでいますが、今回は短編集ということで新鮮でした。特に冒頭の「消えた蜜蜂」が翻訳物のような佇まい、Kという人物もミステリアスでした。また、ラストの「Re:依田氏からの依頼」は、震災後の衝撃を感じさせるもので、不思議な感覚が残る物語でした。
読了日:11月30日 著者:平野啓一郎
俺俺 (新潮文庫)俺俺 (新潮文庫)感想
大江健三郎賞受賞作、4冊目です。表紙からして不穏な雰囲気を漂わせて、「俺俺」ってタイトルだし、ただの“なりすまし”ではすまない話だとは思いましたが、激しい展開にびっくり。俺の思いに時どき同意したり、反発したりしながらのディストピア小説でした。映画化もされているようで、怖いもの見たさでレンタルしてみようかと思っています。
読了日:11月30日 著者:星野智幸

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