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2015年1月 4日 (日)

12月の読書まとめ

2014年12月の読書
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1670ページ


あっちの女こっちの猫―佐野洋子画文集 (アートルピナス)あっちの女こっちの猫―佐野洋子画文集 (アートルピナス)感想
猫のマネをするふくよかな裸体。女のカオをしたふとっちょの猫。あっちこっち、どっちそっちの2つの奔放な生き物たち。猫の語りがきっぱりと、「あんた、自分のこと忘れなよ。 オーレ」。大人の絵本です。
読了日:12月2日 著者:佐野洋子
宇野千代 振袖桜―ちょっと自伝 (クロワッサンの本)宇野千代 振袖桜―ちょっと自伝 (クロワッサンの本)感想
宇野千代さんが91歳の時にまとめられたエッセイ集。雑誌「クロワッサン」に連載されたもので、写真も多く生き生きとした表情が素晴らしいです。米寿のお祝いにお召しになった櫻の振袖の艶やかなこと。宇野さんのような“生きの好い人生”を送って年をとれたらいいな。「ドストエフスキーを読む人が少ないというのは嘆かわしい。読まない人は『損』をしていると思うの」という言葉も印象に残ります。
読了日:12月2日 著者:宇野千代,三宅菊子,柴田博司
解縛: しんどい親から自由になる解縛: しんどい親から自由になる感想
友だちに紹介されて読んでみましたが、冒頭の幼少期の記憶から4章までの150ページ余りは、ものの見方が歪んでいて「もう読むのをやめようかしら…」と思うほどでした。でも、最後の30ページ程は、深く心に入ってきました。1年間をかけてこの連載を書くということで、自分という女性を見つめ直す時間が必要だったのでしょう。特にあとがきの「言葉は受け取る人のものなのだと思いました」という件は、彼女の成長を感じさせるステキな文章でした。親もしんどい、子もしんどい、でもいつもしんどいばかりが人生ではないんですよね。
読了日:12月10日 著者:小島慶子
デフレの正体  経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)デフレの正体  経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)感想
副題の“経済は「人口の波」で動く”で、いかに日本の人口の内訳が変化しているか、そしてこれからさらに激変していくかが示されていた。恐ろしくなる数字。高齢富裕層から若者への所得移転、団塊世代の退職による人件費を若者の人件費に上乗せする等、大いに賛同できる点も多々あった。問題は、今の社会で高齢富裕層や団塊の世代が、先行きに憂いなく“虎の子”を消費できるか、その心の壁がかなり強固なことが問題かな、と感じた。頭でわかっていても、行動につながるかどうか、そこがね~。
読了日:12月14日 著者:藻谷浩介
妊娠カレンダー (文春文庫)妊娠カレンダー (文春文庫)感想
前から読もうと思っていた小説だった。小川洋子さんの初期の作品3作が載っている。表題作「妊娠カレンダー」も“染色体”という言葉が小川さんらしかったが、「ドミトリイ」に小川さんの世界が密度濃く詰まっていた。“ひっそりと佇む人々”の生活があり、それがどこか動きのない標本めいた博物館のような雰囲気をもっている、そんなお話だった。ちょっとダ―ルの「女主人」のようなハラハラ感もあり、好きだ。
読了日:12月16日 著者:小川洋子
and Other Stories―とっておきのアメリカ小説12篇and Other Stories―とっておきのアメリカ小説12篇感想
翻訳家が“とっておき”のお話として扉に魅力的な解説をつけて紹介している短編集。ダイベック、ミルハウザー以外は知らない作家ばかりだったが、Grace  Paleyの「生きること(Living)」、Delmore Schwartzの「夢で責任が始まる(In Dreams Begin Responsibilities)」、Dorothy Parkerの「ビッグ・ブロンド(Big Blonde)」が印象的。荒涼とした強迫観念のようなものがひたひたと感じられる、陰翳の濃い作品だった。
読了日:12月22日 著者:W.P.キンセラ
池田晶子 不滅の哲学池田晶子 不滅の哲学感想
池田晶子さんがお亡くなりになって8年。死後にも“考える人の哲学”が生き続けるのだなと、身にしみて感じられる本でした。「自己の存在をはっきりと感じるのは、言葉を発した時ではなく、自身の言葉が他者に受け止められたときである」と、池田さんを思考している若松氏は書いています。また、こうも書いています。「池田は、どう生きるかよりも、生きるとは何かを考えよう、と問いかける。ただ問うこと、考えることが重要なのだと繰り返す。」他者につながる“考える”という行為を大事にしていきたい、そう思うのです。
読了日:12月25日 著者:若松英輔
氷点(上) (角川文庫)氷点(上) (角川文庫)感想
将棋士、羽生善治さんの愛読書だということを知って、手に取ってみました。羽生さんがこの本を読んで、「人は誰でも苦しみや嫉妬、欠点を持ち、どんなに聖人君子に見えても皆、内面では葛藤を抱えている―そんなことが分かって、気持ちが楽になった」と書いていました。上巻では、陽子の明るさがまわりの人の内面の暗さ、妬みを際立たせていましたが、はたして、啓造、夏枝、徹、村井はどうなっていくんでしょう。陽子の行く末を案じながら、読み進めます。
読了日:12月31日 著者:三浦綾子

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