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2015年2月 6日 (金)

1月の読書まとめ

読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1614ページ


氷点(下) (角川文庫)氷点(下) (角川文庫)感想
タイトルの「氷点」とはどんな意味だったのか、深く心に響きました。「一途に精一杯生きて来た陽子の心にも、氷点があったのだということ」、その一文は、深くて重い言葉でした。心が凍ってしまうという深い絶望が啓造でもなく、夏枝でもなく、陽子によって語られるこの一点を書くためにこの本が書かれたのではないか、ただただそう思って読了しました。考えさせられました。
読了日:1月4日 著者:三浦綾子
わたしはマララ: 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女わたしはマララ: 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女感想
パキスタンが地政学的に重要な国であることはうすうす知っていたが・・・この本で、時系列に沿ってインド、パキスタン、アフガニスタンの歴史的背景が丁寧に説明されていた。マララさんの故郷、スワート地区もテロに巻き込まれ、誰を信じられない状況で、人々は混乱していようだ。その中で、マララ一家のいっぽん筋の通った生き方は、尋常なものではない。その意志の強さと生命力に脱帽。
読了日:1月7日 著者:マララ・ユスフザイ,クリスティーナ・ラム
掏摸(スリ) (河出文庫)掏摸(スリ) (河出文庫)感想
はじめて中村さんの本を読んでみました。ドストエフスキーを彷彿させると噂されていたので、期待感もありました。はい、その噂、当たってました。そして、この作品は、大いなる長編のプロローグに近い作品と感じました。どう展開していくか、「王国」が楽しみです。
読了日:1月14日 著者:中村文則
長女たち長女たち感想
3編の作品、どれもリアルに日常が迫って、考えさせられました。長女たちが感じる途方に暮れるほどの閉塞感――精神的なものだけでなく、経済的なものもあり、親は重いです。若者が明るい将来を描けないと言われる現代、子どもが自分の明るい老後を描けない現実がありました。リアル長女たちにおススメしたい気持ちと、重すぎる世界に正直おススメしたくない気持ちが拮抗します。
読了日:1月19日 著者:篠田節子
女のいない男たち女のいない男たち感想
“一人の女性を失うというのは、すべての女性を失うことでもある。そのようにして僕らは女のいない男たちになる(表題作「女のいない男たち」より)。”こういった喪失感ただよう村上春樹の短編集を読むと、懐かしい好みのワインをゆるりと味わっている気持ちになる。表紙の俯瞰する街角の風景は、今という現在から失われた過去を観ているようだ。「独立器官」は「グレート・ギャツビー」の香りがした。余談だがBGMのことをエレベーター音楽ということを知らなかった。「夏の日の恋」を聴いてみた。
読了日:1月24日 著者:村上春樹
ビロードのうさぎビロードのうさぎ感想
「あっ、『最果てアーケード』の装画を書いた人だ!」どこか懐かしい気持ちにさせる酒井駒子さんの絵は、本を心の近いところに寄り添わせてくれる。ビロードの肌触りが手によみがえり、誰にでも子どもの頃に特別だったぬいぐるみが生き返る。あのぬいぐるみたちも妖精にほんものにしてもらえたかしら?緑の目と赤いお鼻が愛くるしいビロードのうさぎさん、よかったね。
読了日:1月27日 著者:マージェリィ・W.ビアンコ

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