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2016年2月 9日 (火)

1月の読書まとめ

読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2027ページ


長いお別れ長いお別れ感想
かつて厳格な父が東一家の柱だった。校長でもあった父が認知症になって妻も3人の娘も、そして娘の家族も否応なく介護の嵐に巻き込まれていく。思い悩む母と娘の関係もリアルに描かれて、最終章のQOLでは母の思いや妻の気持ちが胸に迫って来た。ラストで、昇平の孫のタカシが通う学校の校長に呼ばれて、お祖父さんが亡くなった話をするところが何か晴々とした気持ちにさせられたのは、中島さんの筆力だろう。ロング・グッドバイも悪くなかったというように。
読了日:1月5日 著者:中島京子
腕一本・巴里の横顔 (講談社文芸文庫)腕一本・巴里の横顔 (講談社文芸文庫)感想
映画「FUJITA」を観て、俄然この画家に興味が湧いた。こんなに人生の光と影を辿った人だったとは。どこか作家のフィッツジェラルドとも重なるような。終章の「夢の中に生きる」で語られる初夢は晩年の想いを伝えて心に残る。 ”日本に生まれて祖国に愛されず、又フランス人に帰化してもフランス人としても待遇も受けず、共産党のように擁護もなく、迷路の中に一生を終える薄明画家だった。お寺を作るのは私の命の生根の試しをやって見るつもりだ。”あらためて彼の絵が観たくなった。
読了日:1月6日 著者:藤田嗣治
忘れられた巨人忘れられた巨人感想
おぼろげな霧に包まれた想いが、やがて凄惨な戦いを経てくっきりと浮かび上がる。記憶というものは、何よりも大切であり、また惨いものであるということを感じた。そこには愛があると同時に憎しみもあって、憎しみが消えれば愛を育んだ記憶も消えてしう。死んでいった龍の象徴するものを考え続けたい。
読了日:1月16日 著者:カズオイシグロ
火花火花感想
又吉さんが大の本好きということは知っていましたが、本当によく本を読んでいる人の小説だと思いました。特に太宰がお好きと言っていましたが、何となくこの本を読んでわかるような・・・。太宰に出てくるようなダメ男が出てきて、漫才というところで勝負しようとして負けていく、そんなあり様が若い感覚で書かれている気がしました。
読了日:1月19日 著者:又吉直樹
スクラップ・アンド・ビルドスクラップ・アンド・ビルド感想
失業して家にいる20代の健斗が自分と向き合う時に鏡のように存在する祖父の影。その思考や心の声はちょっとオカシナ具合に思えるが、リアルに納得できるところもあったりする。老いをスクラップして、反面教師にして若い気力をビルドしていく健斗。一気に読めた。足し算介護という言葉も新鮮。
読了日:1月20日 著者:羽田圭介
吾輩は猫である (新潮文庫)吾輩は猫である (新潮文庫)感想
今年は夏目漱石没後100年なんですね。それに際してというわけではありませんが、漱石を読んでみたくなりました。あまりにも有名なこの本ですが、実は初読みです。こんなに長い本だったとは!出てくる人々の変人さと、語られる教養の高さがヘンテコなバランスで面白かったです。“吾輩”と話す猫の物知りさもスゴイですね~。
読了日:1月30日 著者:夏目漱石
家族という病 (幻冬舎新書)家族という病 (幻冬舎新書)感想
タイトルから受けた印象では、もっとデータに基づいた社会的評論かなっと思った。が、しかし、著者自身の完全なエッセイで、いま一つ納得できない気持ちになった。この新書が売れているのは、題名のおかげかも?と思った次第。
読了日:1月30日 著者:下重暁子

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