ゲーテ

2012年1月22日 (日)

グノ―のオペラ「ファウスト」

久々にMETライブビューイングに行ってきました。2年前にオペラ映画「ファウストの劫罰」(ベルリオーズ)を観て圧倒されたライプもの。2011-2012シーズンの中で、今度はグノ―の「ファウスト」をやるということで、これは見逃せない!このオペラは原作の第1部にあたるマルグリットとの恋愛を中心に展開するということ。

グノ―のこの作品は、1859年初演。1965年にはメトロポリタン歌劇場のこけら落としとして上演されたというMETにとって縁の深い作品。ジャン・ルイ・バロウによる新演出で上演された際は、かなりの好評を受けて迎えられたんですって。

しかも、この「ファウスト」、1894年11月24日には、日本で最初に上演されたオペラでもあり、11月24日はオペラの日となっているなんて、何にも知らなかったわ。

Img
(主役のヨナス・カウフマン、白いスーツがよく似合う!)

今回の演出家は、ブロードウェイでトニー賞もとったというデス・マッカナフ。時代を20世紀に設定し、なんとファウスト博士は物理学者で核を開発する人として登場。第1次世界大戦を青年期に置き、第2次世界大戦では自殺を図ろうとする老人として出てきます。冒頭の舞台中心に原爆ドームが暗く映し出されるシーンでは、フクシマの原発事故が重なり、現代とのつながりを感じさせました。

続きを読む "グノ―のオペラ「ファウスト」"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年7月26日 (月)

舞台「ファウストの悲劇」

2010_0722_140008ca3c0462

あれ、ここは歌舞伎座ですか?と思いきや!渋谷Bunkamuraのシアターコクーンでござりまする。歌舞伎の幕に、観客席には赤い提灯とは開幕前から驚きの演出。

この劇場もはじめて。蜷川演出のお芝居を観るのもはじめて。そして演目が「ファウストの悲劇」とあれば、心惹かれます。

去年の読書会「ファウスト・クラス」の仲間と一緒に観に行ってきました。

25日が千秋楽です。

続きを読む "舞台「ファウストの悲劇」"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年12月 9日 (水)

「ファウスト・クラス」読書会(7)最終回

Pap_0136 今年の5月から始まった「ファウスト・クラス」読書会も昨日で最終回。第二部、第四幕と第五幕を読んで読了しました。

「むずかしい」と頭を抱えながらも読み進んだ第二部。前回の続きからで、雲に運ばれてファウストがやってきたは高山。去っていく雲がヘレナにも、とっくに失ってしまった若いころの、うっとりするような姿にも見え、という場面から始まります。これは、第一部のグレートヒュンを示唆したもので、ファウストがメフィストによって忘却させられている恋の残照のようです。ここでファウストがおぼろげにもグレートヒュンを思い出すことが大団円へのつながりになっていくのでしょう。ゲーテが第一部と第二部の関連を苦心して書いたところといえるでしょう。

(写真は、本の最終ページを飾る山本容子さんの銅版画)

続きを読む "「ファウスト・クラス」読書会(7)最終回"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年12月 7日 (月)

「ファウスト・クラス」読書会(6)

Photo 11月の読書会、第二部第三幕を読んだ報告がすっかり遅くなってしまいました。

場所は全幕と同じギリシア、時はトロイ戦争が終わった頃。幕開けから絶世の美女といわれたヘレナの登場です。

これまでファウストが恋焦がれたヘレナですが、お姿ばかりで、とんと彼女のことばを聞いたことがありませんでした。この幕はへレナの舞台といっていいでしょう。

続きを読む "「ファウスト・クラス」読書会(6)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月24日 (火)

ファウストでドイツ気分♪ラインガウ

Pap_0124 今日は読書会「ファウストクラス」がありました。内容については後日、詳しく書きますが、会の後はすっかりドイツ気分。

青山にあるドイツ料理店、ラインガウに行ってきました。

気の張らない、ドイツ居酒屋のような感じの店です(ドイツで居酒屋に行ったことないけど)。ランチメニューは、特にドイツ料理を銘打っているものはないのですが、オムレツにはプリプリのウィンナーが3本のっていました。サラダとドリンク付で950円、良心的なお値段です。ランチワインが1杯300円だったので、白ワインを注文。さすがドイツワインは白がおいしいwine話題は文学談義になりました。後1回で「ファウスト」の読書会もおわり。気の早いメンバーは、「ねえ、次は何を読む?」なんていって・・・どうなりますか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月15日 (日)

“時空を越える絵”

Photo_3 川村記念美術館でもう一枚の絵、こころに残った絵がありました。シャガールの「ダヴィデ王の夢」。

大きな絵です。右にまどろむダヴィデ王はブルーの中に、左には時を刻む太陽がオレンジで、中央には若かりし時のダヴィデ王か、はたまた若さの象徴というカップルか、熱を帯びたように黄色で描かれています。そこにはロシアの馬車やエッフェル塔、曲芸をする道化師など、場所も時もこえてダヴィデ王の頭の中で走馬灯のように駆けめぐるさまが描かれています。

続きを読む "“時空を越える絵”"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月19日 (月)

「ファウスト・クラス」読書会(5)

Photo_2 10月の「ファウスト」読書会は第二部の第二幕。

ファウストは前幕の爆発で寝ていて、あまり出番はありませんが、第二部はなかなか印象的な幕といえます。

読書会では「?の連発だった」との意見が大半。今回はギリシア神話の予備知識があるかどうかが大事なポイントになりました。

ここに掲載の「レダと白鳥」(ダ・ヴィンチの模写)も、ファウストの想い人、ヘレナにまつわる神話の絵です。

続きを読む "「ファウスト・クラス」読書会(5)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月 5日 (月)

映画でオペラ「ファウストの劫罰」

Pap_0081

映画オペラは以前「フィガロの結婚」を観てコニコのお気に入りになっています。大スクリーンの迫力が魅力。

そんなわけで、先月からアンコール上映されているニューヨーク、メトロポリタンオペラの映画は見逃せないですね。演目は、ベルリオーズの「ファウストの劫罰」(2時間52分)。「ファウスト」読書会のメンバーをお誘いして行って来ました。

いや~、見応えがありました。まず驚いたのが舞台の演出。格子の枠組みが部屋になったり、十字架になったり、海の底になったり、果ては地獄や天国にも早変わり。そのクリエイティヴな展開には圧倒されました。

続きを読む "映画でオペラ「ファウストの劫罰」"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月 8日 (火)

「ファウスト・クラス」読書会(4)

ファウスト〈第2部〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

 今日は久々の「ファウスト・クラス」。8月は夏休みだったので、今回で4回目です。いよいよ第二部に入ります。テキストは「ファウスト〈第2部〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)」(ヨハーン・ヴォルフガング ゲーテ著、池内紀訳)。

第一部でメフィストがファウストと魂の契約をした後、ファウストにこれからどこに行くかをたずねると、メフィストはこう答えています。

しもじもの世界を廻ってから上(かみ)の世界へ出向くとしよう。(「ファウスト 第一部 116ページ)

続きを読む "「ファウスト・クラス」読書会(4)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年8月28日 (金)

「若きウェルテルの悩み」

若きウェルテルの悩み (新潮文庫)

 今日はゲーテのお誕生日です。1749年にフランクフルトに生まれたということで、もしゲーテが生きていたら260歳になるんですね。そうか、つまり今年は生誕260周年に当たるわけです。

ゲーテが25歳の時に書いた「若きウェルテルの悩み (新潮文庫)」(1774年)を再読しました。はじめて読んだのは大学生のころだったかしら。

続きを読む "「若きウェルテルの悩み」"

| | コメント (0) | トラックバック (0)